125cc(原付二種)や150cc超(軽二輪)クラスのスクーター選びで、誰もが一度はぶつかる究極の選択。それが「PCX NMAX 比較」ではないでしょうか。HondaのPCXは上質さで人気ですが、PCXの弱点はないのか?対するYamahaのNMAXはスポーティーさが魅力ですが、NMAXのデメリットはないのか?と悩みは尽きませんよね。
125cc スクーター おすすめとして常に名前が挙がる両車を徹底的に比べ、さらにはPCX ADV160 比較など派生モデルとも迷う方へ。この記事では、スペック表の数字だけじゃ分からない、実用性や「走りの楽しさ」まで、あなたが決断するために必要な情報をホンネで比較します!
- PCXとNMAXの価格・燃費・エンジン性能のスペック比較
- メットイン容量や足つき、スマートキーなど実用性の違い
- PCXの弱点とNMAXのデメリット、両車の強み
- 「通勤通学」か「趣味・ツーリング」か、目的別の選び方
PCX vs NMAX スペックと機能の徹底比較

日本が世界に誇る2大人気スクーター、PCXとNMAX。どちらもめちゃくちゃ高いレベルでまとまっていますが、その設計思想、つまり「キャラ」にはハッキリとした違いがあるんです。「上質と快適のPCX」と「スポーティーと走りのNMAX」というイメージは本当なのでしょうか?
まずは、客観的な数値データと主要な機能から、両車の違いをじっくり見ていきましょう。(※特に注記がない限り、125ccモデル(2025年モデル)を基準に比較しますね)
- 総合スペック比較表(価格・エンジン・燃費・サイズ)
- 走行性能(エンジン)の違い:eSP+ vs ブルーコアVVA
- 実用性(メットイン・足つき)の比較
- 先進装備の比較(スマートキー・TCS・スマホ連携)
総合スペック比較表(価格・エンジン・燃費・サイズ)
まずは、購入の決め手となる主要なスペックを一覧表でドン!と比較します。どちらも甲乙つけがたい数値が並んでいますが、よーく見ると「燃費」と「エンジン特性(馬力・トルク)」、そして「タンク容量」に明確な差があるのが分かります。
| 比較項目 | Honda PCX (125) | Yamaha NMAX (125) |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 379,500円(税込) | 389,400円(税込) |
| エンジン | eSP+(水冷4スト単気筒) | BLUE CORE(水冷4スト単気筒) |
| 最高出力(馬力) | 9.2kW (12.5PS) / 8,750rpm | 9.0kW (12PS) / 8,000rpm |
| 最大トルク | 12N·m (1.2kgf·m) / 6,500rpm | 11N·m (1.1kgf·m) / 6,000rpm |
| 燃費(WMTCモード値) | 48.8km/L (クラス1) | 46.9km/L (クラス1) |
| 車両重量 | 133kg | 131kg |
| タンク容量 | 8.1L | 7.1L |
| シート高 | 764mm | 765mm |
| ブレーキ | 前:ディスク(ABS), 後:ディスク | 前後:ディスク(ABS) |
| タイヤ | 前:110/70-14, 後:130/70-13 | 前:110/70-13, 後:130/70-13 |
こう見ると、NMAXのほうが約1万円お高めですね。エンジン出力はスペック上はPCXがわずかに上回っていますが、NMAXには後で説明する「VVA(可変バルブ)」という秘密兵器が…!
そして注目すべきは燃費とタンク容量。WMTCモード値は、国土交通省が定める国際的な測定法で、実走行に近い数値とされますが、ここでPCXがNMAXを上回っています。これはPCX自慢のアイドリングストップ機能も効いていそうです。タンク容量もPCXが1L多い。これは航続距離にかなり差が出そうですね。
走行性能(エンジン)の違い:eSP+ vs ブルーコアVVA

スペック表の数字以上に、両車の個性を決定づけているのがエンジン特性です。ここが一番キャラが分かれるポイント!
PCXの「eSP+(イーエスピー・プラス)」エンジン
Hondaの誇る高効率エンジン「eSP+」は、もう「どこまでもスムーズで静か」、そして上質な加速感が持ち味です。4バルブ化や低フリクション技術が徹底されていて、効率よくパワーを引き出します。(参照:Honda | テクノロジー | eSP+)
特に「アイドリングストップ機能」が賢くて、信号待ちでエンジンがスッと静かに停止し、スロットルをひねるだけで「キュルキュル」音もなく即座に再始動します。このシームレスな体験は、街乗りでのストレス軽減と燃費向上にめちゃくちゃ貢献します。「上質な移動時間」を求める人にはたまりません。
NMAXの「BLUE CORE(ブルーコア)」エンジン
Yamahaの「BLUE CORE」エンジンも高効率なんですが、最大の特徴は「VVA(可変バルブタイミング)」の搭載です!
難しい話は抜きにすると、これはエンジンの回転数が約6,000rpmを超えると、「低速・中速モード」から「高速モード」に『変身』する機構です。このおかげで、街中のトロトロ運転での力強さと、バイパスなどで思いっきり加速したい時の「高回転の伸び」を両立させちゃってるんです。(参照:Yamaha | NMAX | 特長)
VVAが作動した瞬間の、一段グッと加速する感覚は、NMAXならではのスポーティーな魅力。「スクーターでも運転を楽しみたい!」という人をワクワクさせるエンジンです。
実用性(メットイン・足つき)の比較
スクーターの命とも言える実用性、特に「メットイン(ラゲッジスペース)」と「足つき」はどうでしょうか?
メットイン容量
- PCX:容量 約30L(Honda公式スペック)
- NMAX:容量 約23L(Yamaha公式スペック)
はい、ここはPCXの圧勝です。公式スペックで7Lの差があります。この7Lの差はデカい! PCXは形状も広くて深さがあり、ヘルメット(形状によりますが)+カッパやグローブ、ちょっとした荷物まで入る懐の深さがあります。一方、NMAXもヘルメットは入りますが、プラスαはちょっと厳しいかも。
荷物の積載量を重視するなら、PCXに明確なアドバンテージがありますね。
足つき
シート高はPCX(764mm)もNMAX(765mm)もほぼ同じ、たった1mm差です。…が! 実際にまたがった体感は全然違います!
- PCX:
シート高は低いものの、足を前に投げ出せるゆったりポジションのためか、シートの幅がやや広めに感じます。 - NMAX:
PCXより数字は高いのに、フロアの形状が工夫されていて、足をスッと真下に下ろしやすいという評価が多いです。
また、ご指摘の通り、両車とも低重心化やフレーム剛性のために「センタートンネル」があり、フラットフロアではありません。乗り降りは「またぐ」スタイルになります。この点は両車共通ですね。
とし足つきの感覚は、あなたの体格(特に股下の長さ!)によって感じ方が180度変わる可能性があります。スペックの数字を信じず、購入前には絶対に! 両方の車種にまたがってみてください。
先進装備の比較(スマートキー・TCS・スマホ連携)
最近のスクーターはハイテクで豪華なんです。どっちがイマドキか、先進装備も比べてみましょう。
- スマートキー:
これは両車とも標準装備! ポケットやカバンにキーを入れたまま、バイクに近づけばエンジン始動やシートの開錠ができるアレです。もうカギ穴にキーを挿す生活には戻れません。引き分け! - 電源ソケット:
PCXはフロントのインナーボックスにUSB Type-Cソケットを標準装備。イマドキのスマホもそのまま挿せます。(参照:Honda | PCX | 装備) NMAXは12Vのアクセサリーソケット(昔のシガーソケット形状)を標準装備。USB充電器を別途挿す必要がありますが、ドラレコ電源など拡張性はこちらが上かも? - TCS(トラクションコントロール):
雨の日のマンホールや濡れた白線で「ツルッ」と後輪が滑るのを防いでくれる安全装備。なんとNMAXは125ccにも標準装備しています! 一方、PCXは160ccモデルには付いていますが、残念ながら125ccモデルには搭載されていません(2025年モデル現在)。これはNMAXの大きなアドバンテージですね。 - スマホ連携:
これもNMAX(125cc/155cc)の圧勝です。「Y-Connect(YAMAHA Motorcycle Connect)」という機能に対応していて、自分のスマホとバイクを連携できます。メーターに着信通知を表示したり、スマホ側で燃費や走行履歴、最後にバイクを停めた場所まで分かっちゃいます。こういうガジェット機能が好きな人にはたまりません。(参照:Yamaha | NMAX | Y-Connect)
PCXとNMAXの「弱点」と最終的な選び方


さて、スペックや機能の違いで、両車のキャラがだいぶ見えてきましたね。PCXは「実用性と上質感」、NMAXは「スポーティーな走りと先進機能」に強みがありそうです。
でも、完璧なバイクなんてありません。購入後に「あ、こんなはずじゃ…」と後悔しないためにも、あえて両車の「弱点」や「デメリット」にもしっかり目を向けましょう。それを理解した上で、「じゃあ、自分ならどっちを選ぶべきか?」という最終結論を導き出しますよ!
- PCXの弱点とNMAXのメリット
- NMAXのデメリットとPCXのメリット
- 125cc スクーター おすすめの選び方(通勤・通学 vs 趣味・ツーリング)
- PCX ADV160 比較(少しだけ触れる)
- 総括:あなたに合うのはPCXかNMAXか
PCXの弱点とNMAXのメリット
あんなに完成度の高いPCXですが、NMAXとガチンコで比べると「うーん…」となる部分、つまり「NMAXが勝っているポイント」もいくつかあります。
1. 走りが「優等生」すぎる
eSP+エンジンは本当にスムーズで静か。でも、裏を返せばNMAXのVVAが作動するような「キター!」っていう高回転域のパンチや、官能的な刺激は少なめです。良くも悪くも「優等生」なフィーリング。「もっとバイクらしい鼓動や加速感が欲しい!」という人には、NMAXのスポーティーな味付けが魅力的に映るかもしれません。
2. 125ccモデルの先進・安全装備
これがNMAXの大きなメリットの裏返しです。PCXの125ccモデル(2025年モデル現在)には、
- TCS(トラクションコントロール)
- スマホ連携機能(Y-Connectに相当するもの)
が搭載されていません。(参照:Honda | PCX | 装備)



NMAXは125ccモデルにもこれらを標準装備しています。特にTCSは、雨の日も毎日乗る通勤・通学ライダーにとって、安全性を高めてくれる非常に心強い機能です。この「安全装備」と「ガジェット機能」の差は、PCXの弱点と言えるかもしれません。
NMAXのデメリットとPCXのメリット


では逆に、スポーティーでカッコいいNMAXの「デメリット」や「ここはPCXに負けてるな」という点はどこでしょうか。
1. やっぱりメットインが狭い…
約23Lという容量は、PCXの約30Lと比べると、やっぱり明確なデメリットです。「ヘルメットが入ればそれでいい」と割り切れる人なら問題ありません。でも、「メットインは広ければ広いほどイイ!」「カッパとグローブと、ついでに買ったお土産も入れたい!」という荷物派の人にとっては、PCXの方が圧倒的に便利です。(参照:Honda | PCX | 装備)
2. 燃費とタンク容量
これもスペック表の通り。WMTCモード値で比較した場合、PCXに軍配が上がります。VVA機構で走りを楽しめる分、燃費は少し犠牲になっているかもしれません。さらに、NMAXのタンクは7.1L、PCXは8.1L。この1Lの差はデカい。
燃費が良くて、タンクも大きいPCXは、航続距離が長い=ガソリンスタンドへ行く回数が少なく済みます。これは毎日の通勤・通学で使う人にとっては、地味ながらめちゃくちゃ大きなメリットになります。
125cc スクーター おすすめの選び方(通勤・通学 vs 趣味・ツーリング)
ここまで比較してきた結果、「125cc スクーター おすすめ」として、あなたがどちらを選ぶべきか、答えが見えてきましたね。
こんな人にはPCXがおすすめ!
- 主な用途は通勤・通学で、燃費と実用性(積載性)を最重要視する人
- ガソリンスタンドへ行く回数をとにかく減らしたい人(航続距離重視)
- メットインにはヘルメット以外にカッパや荷物も常に入れておきたい人
- エンジンの刺激よりも、静かでスムーズな「上質な乗り心地」を求める人
- アイドリングストップの静かさやエコ性能に魅力を感じる人
こんな人にはNMAXがおすすめ!
- スクーターでも「走りの楽しさ」や「スポーティーさ」を絶対に妥協したくない人
- VVAが作動する高回転域の伸びや、刺激的な加速フィールが大好きな人
- 雨の日も乗るから、125ccでもTCS(トラクションコントロール)の安心感が欲しい人
- スマホとバイクを連携させて、走行履歴などを管理するガジェット機能を楽しみたい人
- メットイン容量はヘルメットが入れば十分!と割り切れる人
あなたのバイクライフにおいて、「実用性・快適性」の比重が高いか、「趣味性・スポーツ性」の比重が高いかで、選ぶべき答えが変わってきますね。
PCX ADV160 比較(少しだけ触れる)
「PCX NMAX 比較」と同時に「PCX ADV160 比較」で迷う方も、最近すごく増えています。これはPCX(特に高速にも乗れる160ccモデル)を検討する際に、同じHondaの「ADV160」が強力なライバルとして浮上するからです。
ADV160は、PCX160と同じeSP+エンジンと基本フレームを共有する「兄弟車」ですが、キャラは全然違います。
- 「アドベンチャー」スタイルの専用デザイン(タフでカッコイイ!)
- PCXよりストロークの長い前後サスペンション
- ちょっとデコボコした道も行けちゃうブロックパターンのタイヤ
PCXよりもアイポイント(目線)が高く、荒れた路面での走破性が高いのが特徴です。その代わり、シート高は780mmとPCXより高くなるので、足つきは少し悪くなります。
もし、あなたの好みが「都会的な流線型デザイン(PCX)」や「スポーティーなデザイン(NMAX)」ではなく、「タフでSUVライクなデザイン(ADV160)」にビビッときて、キャンプや少し荒れた道へのツーリングも楽しみたいなら、ADV160も強力な候補になりますよ。(参照:Honda | ADV160)
総括:あなたに合うのはPCXかNMAXか


PCXとNMAX、この2台のライバル比較は、本当に悩ましいですが、それだけ楽しい悩みでもあります。最後に、あなたが決断するため、そして購入後に後悔しないためのチェックリストをまとめます!
- PCXとNMAXは、125cc/160ccクラスの二大巨頭であり、ライバル。
- 価格はNMAXがやや高く、燃費と航続距離はPCXがかなり優位。
- PCXの強みは「上質な乗り心地」「ダントツの大容量メットイン(30L)」「長い航続距離」。
- NMAXの強みは「走りが楽しいVVAエンジン」「TCS(125ccにも搭載)」「スマホ連携機能」。
- PCXの弱点は「125ccにTCSがないこと」と「スマホ連携機能がないこと」。
- NMAXのデメリットは「PCXより明らかに狭いメットイン(23L)」と「燃費の差」。
- 両車ともセンタートンネルがあり、乗り降りは「またぐ」スタイル。(フラットフロアではない)
- 実用性と快適性を最重視し、毎日の「足」として静かに長く使いたいならPCX。
- 走りの楽しさと先進機能を重視し、「移動」そのものを「趣味」にしたいならNMAX。
- 足つきの感覚は、スペックの数字と体感が全く異なるため、必ず両方に試乗・またがりをすること!
- もしSUVデザインが好きなら、ADV160という「第3の選択肢」も存在する。
どちらを選んでも、今の日本のスクーター技術の最先端を体感できることは間違いありません。スペックで悩み抜いたら、最後は「デザインの好み」で決めるのが一番です! 毎日見てニヤニヤできる、あなたが一番「好き」な方を選びましょう!


