PCXの人気カラーを徹底比較！黒・白・グレーのおすすめは？

PCXの購入を検討中ですね。PCXの人気カラーはどれか、気になっている方も多いでしょう。特に2025人気カラーのラインナップは注目です。色 選び方で後悔しないためには、リセールバリューが高い色を知っておくことも重要です。

定番のマットブラックは傷が目立たないか、パールホワイトは汚れやすいのではないか、といった実用面での不安もあるかもしれません。

また、おすすめ カラーを年代別で見たり、女性 人気色はどれか、あるいは通勤通学に便利な派手すぎない色を探している場合もあるでしょう。この記事では、そうした疑問を解消します。

最新！PCXの人気カラーの傾向

まずは、現在のPCXがどのようなカラーラインナップで展開されているのか、その全体像を把握しましょう。PCXは年式モデルによってカラーが入れ替わることがありますが、常に「定番色」と「トレンド色」がバランス良く配置されています。ここでは、現行モデルの人気傾向や、定番とされる色の具体的な特徴、そして特に注意が必要なマット系カラーのメンテナンス方法まで、詳しく掘り下げていきます。

【2025】人気カラーのラインナップ

現在販売されている最新の2025年モデル（2025年11月時点）は、PCX（125cc）とPCX160（160cc）で共通のカラーバリエーションが設定されています。どの色もPCXの上質なデザインを際立たせる、洗練されたラインナップです。

現在のラインナップは、以下の4色で構成されています。

カラー名称	色の特徴	与える印象
パールマゼラニックブラック	深みのある光沢（パール）の黒	高級感、精悍さ、定番の強さ
パールスノーフレークホワイト	清潔感のある光沢（パール）の白	上品さ、清潔感、存在感
パールジュピターグレー	都会的な光沢のあるグレー	洗練、落ち着き、メンテナンス性
マットスターリーブルーメタリック	艶を抑えた深みのある青	スポーティー、トレンド感、個性

ラインナップの詳細は、Hondaの公式サイトでも確認することができます。（参照：Honda | PCX | タイプ・価格）

このように、不動の人気を誇る光沢の「黒」と「白」をしっかりと押さえつつ、実用性と落ち着きを兼ね備えた「グレー」、そして最新のトレンドを反映した「マットブルー」という、非常にバランスの取れた構成です。どの色を選んでも失敗はありませんが、それぞれの特性を知ることが重要です。

定番の黒系カラー徹底比較

PCXのカラー選びにおいて、「黒（ブラック系）」はいつの時代も人気・販売台数ともにトップクラスを維持する絶対的な定番色です。現行モデルでは「パールマゼラニックブラック」という光沢（パール）系の黒がラインナップされています。

黒系カラーが選ばれる最大の理由は、車体全体が引き締まって見え、他の色にはない圧倒的な高級感や精悍な印象を与える点にあります。PCXの流麗なボディラインとブラックの相性は抜群で、その存在感を一層際立たせます。

ただし、一口に「黒」と言っても、年式によって設定のあった「マットブラック（艶消し）」と現行の「パールブラック（光沢）」では、特性が大きく異なります。

光沢（パール）ブラックの特性

• メリット：
  最大の魅力は、洗車をしてワックスをかけた後の深い艶（つや）です。光が当たるとパール粒子が輝き、非常に美しい表情を見せます。また、もし軽い擦り傷がついてしまっても、コンパウンド（研磨剤）で磨くことで目立たなくできる修復性の高さも利点です。
• デメリット：
  非常にデリケートな色でもあります。砂埃や黄砂が積もると白っぽく目立ち、雨上がりの泥水の跳ね返りもはっきりと分かります。また、洗車時にタオルで強く擦ると「洗車傷」と呼ばれる細かい円状の傷が入りやすく、これが光に当たると目立ちやすい側面も持っています。

マットブラックの傷とメンテナンス

現行モデルにはありませんが、過去のモデルで絶大な人気を誇ったのが「マットブラック（艶消し黒）」です。中古市場でも非常に人気があり、今後も再設定される可能性があるため、その特性を理解しておくことは非常に重要です。

マットブラックは、その独特の重厚感と光を吸い込むような質感で非常にスタイリッシュですが、メンテナンスに関しては最も注意が必要なカラーです。

マット塗装の取り扱い【厳禁事項】

マット塗装の質感を維持するため、以下の行為は絶対に避ける必要があります。

• コンパウンド（研磨剤）の使用：
  絶対にNGです。表面の凹凸が削れて平らになり、その部分だけテカテカの艶が出てしまいます。一度艶が出ると元には戻せません。
• ワックスや艶出し剤の使用：
  ワックスの成分が凹凸に入り込み、ムラになったり、意図しない艶が出たりする原因になります。
• 強力なクリーナーの使用：
  シミの原因になる可能性があります。
• 自動洗車機（ブラシ式）：
  塗装表面を傷つけ、艶を出してしまう原因になります。

お手入れの基本は、「たっぷりの水で汚れを流し、マット塗装対応の中性シャンプーで優しく洗う」ことです。擦るのではなく、泡で汚れを浮かせるイメージが大切です。

バイクのメンテナンス情報を発信する「ウェビック マガジン」のような専門サイトでも、マット塗装専用のクリーナーやコーティング剤の使用が推奨されています。これらの専用品は、艶を出さずに汚れを落とし、表面を保護する成分でできています。

このため、マットブラックは「美しさを維持するために、最大限の手間と注意を払える」人向けの、ある意味で玄人好みのカラーと言えます。

パールホワイトの汚れと手入れ

「パールスノーフレークホワイト」に代表される白系は、黒系と人気を二分する定番カラーです。その魅力は、なんといっても清潔感と上品さにあります。また、白は膨張色であるため、車体が実際よりも一回り大きく見え、道路上での存在感（被視認性）が高まるという、安全性におけるメリットも指摘されます。

一方で、「白は汚れが目立つから大変」というイメージを持つ方も多いでしょう。これは半分正しく、半分誤解です。

確かに、雨天走行後の泥はね、チェーン周りから飛び散る黒いオイル汚れ、マフラー付近のスス汚れ、アスファルトから跳ねるピッチ・タールなどは、白いボディの上では非常にはっきりと目立ちます。

パールホワイトの手入れのコツ：「早めの洗車」が鍵

白系の汚れは目立ちやすいですが、その多くは「塗装面に固着する前」であれば、水洗いやシャンプー洗車で簡単に落とせるものがほとんどです。

むしろメリットとして、黒系で悩まされがちな「洗車傷」や「ホコリ」はほとんど目立ちません。このため、洗車自体は非常に楽で、洗車後のスッキリとした満足感も得やすい色です。

汚れを長期間放置すると、水垢が黒いスジとなって垂れたり、鉄粉が刺さって黄ばみの原因になったりします。これを防ぐためにも、購入時にガラスコーティングを施工しておくと、汚れが付着しにくくなり、普段の手入れは水洗いだけで済むようになるため、非常におすすめです。

パールホワイトは、こまめな洗車を苦とせず、常に清潔な状態を保ちたい人に最適なカラーです。

PCXの目的別人気カラーの選び方

ここまでは各色の基本的な特徴を見てきました。しかし、色選びは単なる好みだけでは決められない実用的な側面もあります。特に「将来売るときの価格（リセールバリュー）」や「自分のライフスタイルに合っているか」は重要な判断基準です。このセクションでは、リセール、メンテナンス、年代や性別といった、より具体的な「目的別」の視点から、あなたに最適なPCXの人気カラーを分析します。

リセールバリューで有利な色

バイクをいつか乗り換える日のために、購入時に売却価格（リセールバリュー）を気にするのは非常に賢明な判断です。PCXはスクーターの中でもトップクラスにリセールバリューが高い車種ですが、その中でも「色」によって査定額に明確な差が生まれます。

結論から申し上げると、リセールバリューで最も有利な色は、「黒（ブラック系）」と「白（ホワイト系）」の2色です。

なぜ黒と白がリセールに強いのか？

これは中古バイク市場の需要と供給の原則に基づいています。黒と白は「定番色」であり、購入者の年齢、性別、流行、カスタムの方向性を問わず、常に安定した需要があるためです。

中古車販売店は「次に売れる可能性が高いバイク」を高く評価します。つまり、仕入れても買い手が見つかりにくい個性的な色（例：鮮やかな赤、黄色、限定の奇抜な色など）よりも、誰もが安心して選べる黒と白の方が、在庫リスクが低いため、高い査定額を提示しやすいのです。

一般的な中古車査定の傾向として、不人気色と定番色とでは、同じ車種・同じコンディションでも数万円の価格差がつくことは珍しくありません。

もちろん、最も重要なのは走行距離や車両のコンディション（傷、錆、事故歴の有無）です。しかし、同じくらい状態が良いバイクが2台並んだ場合、黒と白の方が確実に有利になることは、バイク選びの重要な判断材料として覚えておきましょう。

色の選び方で後悔しないポイント

高価な買い物だからこそ、「こんなはずじゃなかった…」という後悔は絶対に避けたいものです。ここでは、色選びで失敗しないために、契約前に必ず確認してほしい3つの鉄則をご紹介します。

1. 必ず実車を「太陽光」の下で確認する

これは最も重要なポイントです。バイクショップの店内に展示されている状態と、屋外の太陽光の下で見る状態では、色の印象が劇的に変わることがあります。

• パール・メタリック系：店内の蛍光灯下では地味に見えても、太陽光が当たると粒子がキラキラと輝き、非常に華やかに見えることがあります。逆もまた然りです。
• マット系：太陽光の下では、より一層光を吸収し、ボディラインの陰影がくっきりと出て重厚感が増します。

カタログやWebサイトの画像は、照明や画像加工によって実物と印象が異なることが多々あります。「店内で見たから大丈夫」と油断せず、可能であれば店員さんに頼んで、少し外に出してもらって確認しましょう。

2. 自分の「保管環境」と「洗車頻度」を正直にシミュレーションする

デザインの好みだけで選んでしまうと、後々の維持管理で苦労することがあります。

「自分はマメに洗車できるタイプか？」「保管場所は屋根付きか、青空駐車か？」を自問自答してみてください。

• 屋外保管（屋根なし・カバーのみ）：雨風や紫外線にさらされます。汚れや色褪せが最も目立ちにくい「グレー系」が管理のストレスが最小です。
• 屋内ガレージ保管・週末に洗車するのが趣味：「黒系」や「白系」、あるいはデリケートな「マット系」でも美しさを維持できるでしょう。
• 洗車は半年に1回くらいかも…：迷わず「グレー系」をおすすめします。

3. 自分の服装やヘルメットと「脳内コーディネート」する

意外と見落としがちなのが、ライダー自身との相性です。バイクは乗り物であると同時に、ファッションアイテムの一部でもあります。

例えば、普段から黒っぽい服装が多い方が黒いバイクに乗ると、全体が重たい印象になるかもしれません。逆にカラフルなウェアやヘルメットを好む方なら、バイク自体は白や黒、グレーといった無彩色の方が、コーディネートがしやすくなります。通勤でスーツを着る方が多いなら、落ち着いたグレーや黒がビジネスシーンにも馴染みます。

「自分がそのバイクにまたがっている姿」を具体的に想像してみましょう。

おすすめカラーを年代別に紹介

もちろん、色選びは個人の感性が最も重要ですが、「自分の年齢でこの色は浮かないだろうか？」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。ここでは、あくまで一般的な傾向として、年代別に好まれやすいカラーの傾向をまとめました。

これは統計データではなく、あくまで一般的なイメージや傾向です。ご自身の好みを優先することが一番の満足につながります。

年代	おすすめカラーの傾向	選ばれる理由・イメージ
10代〜20代	・マットスターリーブルーメタリック ・パールスノーフレークホワイト	トレンド感やスポーティーさを重視する傾向があります。カスタムベースとしても映える白や、個性を主張できるマット系・新色が人気です。
30代〜40代	・パールマゼラニックブラック ・パールジュピターグレー	「上質さ」と「落ち着き」のバランスを求める年代です。ビジネスシーンにもプライベートにも馴染む高級感のある黒や、洗練されたグレーが好まれます。
50代以上	・パールジュピターグレー ・パールスノーフレークホワイト	「飽きのこない定番」や「派手すぎない品格」を重視する傾向が強まります。メンテナンス性に優れ、落ち着きのあるグレーや、上品な白が根強い人気です。

どの年代であっても、PCXが持つ「若々しさ」と「大人の上質感」の両面を、選ぶ色によって引き出すことができます。ご自身のライフスタイルに合わせてお選びください。

女性に人気の色は白や新色？

PCXは、そのスタイリッシュなデザイン、シート下の大きな収納スペース、そしてスクーターとしては良好な足つき性から、女性ライダーにも非常に人気の高いモデルです。女性オーナーの場合、「清潔感」や「ファッションとの合わせやすさ」を重視して色を選ぶ傾向が見られます。

その中で、やはり圧倒的な人気を誇るのが「パールスノーフレークホワイト」です。

白は清潔感があり、上品な印象を与えます。また、どんな色のヘルメットやウェアにも合わせやすい「万能色」であることが、ファッションに敏感な女性から支持される大きな理由です。汚れが目立ちやすいという側面はありますが、逆に「いつもキレイにしておきたい」という意識にもつながります。

一方で、「マットスターリーブルーメタリック」のような新色やトレンドカラーも注目されます。「他人と被りたくない」「個性を出したい」という方にとって、こうした深みのあるカラーは魅力的に映ります。

逆に、重厚感の強いマットブラックは、その迫力から少し敬遠されるケースもあるようですが、もちろん「カッコよさ」を追求する女性ライダーからは選ばれています。

派手すぎない色は通勤通学に

PCXの購入動機として非常に多いのが、「毎日の通勤・通学利用」です。ほぼ毎日、決まったルートを走り、会社の駐輪場や駅前の駐輪場に置くことを想定した場合、「派手すぎない色」を選ぶことが、長く快適に乗り続けるための重要な鍵となります。

派手すぎる色は、悪目立ちしてしまったり、毎日見ていると飽きがきてしまったりする可能性があります。また、職場や取引先に乗っていく場合、あまりにカジュアルすぎる色だとTPOにそぐわないと感じるケースもあるかもしれません。

そこで、毎日の「相棒」としておすすめしたい、派手すぎず飽きのこない実用的なカラーをご紹介します。

通勤・通学に適した「派手すぎない」3色

1. 【第1位】パールジュピターグレー：
   通勤・通学用としては最強の色かもしれません。後述しますが、汚れや傷が圧倒的に目立たず、知的で落ち着いた印象を与えます。スーツにも私服にも馴染みます。
2. 【第2位】パールマゼラニックブラック：
   シーンを選ばない定番色。高級感があり、仕事にも使えます。ただし、ホコリや雨上がりの汚れは目立ちやすいため、週末の軽い拭き掃除は必要になるでしょう。
3. 【第3位】パールスノーフレークホワイト：
   清潔感があり、好印象を与えます。ただし、雨の日の翌日などは泥はねが目立つため、洗車頻度は上がることを覚悟する必要があります。

毎日の生活に溶け込み、ストレスなく乗り続けられる色を選ぶことが、通勤・通学利用では特に重要です。

汚れが目立たないグレー系

ここまで各色の特徴を解説してきましたが、もしあなたがバイク選びの基準として「メンテナンスの手軽さ」や「ズボラでもキレイに見えること」を最重要視するならば、選ぶべき色は一択です。

それは、「パールジュピターグレー」です。

なぜグレー（シルバー系含む）が「最強のメンテナンスカラー」と呼ばれるのか。それには明確な理由があります。

グレー系が手入れに最適な3つの理由

• 1. ホコリが目立たない：
  バイクに積もる汚れの代表である「砂埃」は、グレーに近い色をしています。そのため、黒や白のボディではくっきりと目立つホコリが、グレーのボディでは同化してほとんど目立ちません。
• 2. 小傷が目立たない：
  黒いボディに付く擦り傷は「白く」目立ち、白いボディに付く線傷は「黒く」目立ちます。グレーはその中間色であるため、どちらのタイプの傷も最も目立ちにくい色です。
• 3. 水垢が目立たない：
  雨上がりにボディに残る「白い水垢（イオンデポジット）」や、隙間に溜まる「黒い水垢」も、中間色のグレーの上では最も目立ちにくいです。

「バイクには乗りたいが、洗車は正直面倒だ」「青空駐車しかできない」という方にとって、パールジュピターグレーは最もストレスフリーなカラーと言えます。

総括 PCX 人気 カラーの選び方

最後に、PCXの人気カラーと後悔しない選び方について、この記事の要点をリスト形式でまとめます。あなたの色選びの最終チェックとしてご活用ください。

• PCXの人気カラーは、いつの時代も「黒」と「白」が二大巨頭
• 2025年モデルは光沢黒・光沢白・グレー・マットブルーの4色展開
• リセールバリュー（売却時の価格）を最重視するなら「黒」か「白」を選ぶのが賢明
• 黒系（パールブラック）は高級感が魅力だが、ホコリや洗車傷が目立ちやすい
• 白系（パールホワイト）は清潔感が魅力だが、泥はねなどの黒い汚れが目立つ
• マット塗装（艶消し）は非常にスタイリッシュで人気が高い
• ただしマット塗装は傷の修復がほぼ不可能で、手入れもデリケート
• コンパウンドやワックスはマット塗装に絶対に使用してはならない
• メンテナンスの手軽さを最優先するなら「グレー」が最強の選択肢
• グレーはホコリ・小傷・水垢の全てが最も目立ちにくい
• 女性には清潔感があり服に合わせやすい「白」や、個性を出せる「新色（ブルーなど）」も人気
• 通勤通学で毎日使うなら、飽きがこず派手すぎない色が最適
• 通勤通学のおすすめは「グレー」、次点で「黒」や「白」
• 色選びで後悔しないためには、必ず実車を「太陽光の下」で確認する
• 自分の保管環境（屋内/屋外）や洗車頻度（マメ/ズボラ）も考慮して決める
• 最終的にはリセールや人気に縛られすぎず、自分が最も愛着を持てる色を選ぶことが一番の満足につながる