ヤマハのXフォース、あのモタードっぽいスタイルと便利なフラットフロア、気になりますよね。デザインも個性的で、街中で見かけると「おっ」と目で追ってしまう魅力があります。
でも、いざ購入を考えると「Xフォースの欠点って何だろう？」と不安になるのも事実。だって、バイクは安い買い物じゃないですからね。特に、メットインにフルフェイスは入らないのか、積載性はどうか、という実用面は生活に直結します。
それに加えて、乗り心地が硬いとか、シート高が高くて足つきが悪いんじゃないか、なんて噂も聞こえてきます。高身長だと窮屈じゃないか、逆に高速走行はきついのか、VVAは宝の持ち腐れにならないか、とか…考え出すとキリがないかもしれません。
購入後のトラブル、例えばリコールや故障の情報も気になりますし、最終的には「やっぱりPCXやNMAXとどっちが良いんだろう？」という永遠のテーマにぶつかるわけです。
この記事では、そんなXフォースの気になる欠点について、オーナーさんの声やいろんな試乗レビューを徹底的にリサーチして、私なりの視点も加えながら深掘りしていきます。購入後に「こんなはずじゃなかった！」と後悔しないために、良い点も悪い点も、全部ひっくるめてチェックしていきましょう。
- Xフォースの積載性（メットイン）や快適性（足つき・乗り心地）のリアル
- 走行性能（高速・VVA）やポジションに関する注意点
- PCXやNMAXとの装備・性能の具体的な違い
- 購入前に知っておきたいリコール情報や弱点
Xフォースの欠点は？実用・快適性編
まずは、毎日乗る上で一番気になるかもしれない「実用性」と「快適性」です。Xフォースはその両立が難しい、独特な設計思想を持っています。その長所と、裏腹な欠点を詳しく見ていきましょう。
メットインに入らないは本当？
これはXフォースを検討する上で、最大の懸念点であり、ほぼ「事実」と言っていい欠点かもしれません。
Xフォースの最大の長所は、何と言っても「フラットフロア」ですよね。乗り降りがラクだし、足元にちょっとした荷物（コンビニ袋とか）も置ける。この便利さはセンタートンネル式のPCXやNMAXにはない、強力な魅力です。
ですが、その「フラットフロア」を実現するために、失ったものが「メットインの容量」なんです。
Xフォースのスペック上のシート下収納容量は23.2L。これだけ聞いてもピンと来ないかもですが、ライバルのホンダ PCX160が30Lあることを考えると、その差は歴然。約7Lも小さいんですね。
原因は「フラットフロア」という設計思想
なぜこんなに狭いのか？それは設計ミスじゃありません。
PCXやNMAXは、車体中央の「センタートンネル」の中にフレームを通し、さらに燃料タンクもそこに配置しています。だから、シート下の空間を丸ごと収納として「深く」使えるわけです。
一方、Xフォースは足元をフラットにするためにセンタートンネルがありません。じゃあ、燃料タンクはどこへ？…そう、シート下スペースを圧迫する形で配置されているんです。結果、物理的に「浅い」収納スペースしか確保できなくなってしまいました。
これは、「フラットフロアの利便性」という長所を選んだことによる、設計上の必然的なトレードオフ（代償）なんですね。
フルフェイスは収納できる？
「メットインが狭い」という話の結論として、「フルフェイスヘルメットの収納は期待しない方がいい」というのが、多くのオーナーさんやレビューでの共通認識のようです。
もちろん、ヘルメットの形状やサイズによっては「ギリギリ入った！」というラッキーなケースもあるかもしれません。（例：SHOEIのZ-8は入ったけど、Araiはダメだった、とか）
でも、多くの一般的なフルフェイスや、流行りのシステムヘルメットの収納は絶望的と言われています。ヘルメットロックは付いていますが、雨の日に外にぶら下げておくのはちょっと嫌ですよね…。
通勤・通学で「ヘルメット」＋「カッパ」＋「A4サイズのバッグ」を入れたい…なんていうスクーターの一般的な使い方を想像していると、まず間違いなく容量不足に陥ります。
割り切りと対策が「必須」です
Xフォースを選ぶなら、積載に関しては以下の割り切りと対策が必須になると思います。
- 実車確認
もしお持ちのヘルメットがあるなら、契約前に「これが入るか試させてください！」と販売店にお願いしてみる。 - リアボックス前提
これが一番現実的です。Xフォースのシャープなデザインを少し崩してしまうかもしれませんが、背に腹は代えられません。最初からリアボックス（トップケース）を装着することを予算とスタイル込みで検討しましょう。
とし積載性を最重要視するなら、Xフォースは正直オススメしにくい。これが現実的な結論かなと思います。
乗り心地が硬いってホント？
これも「ホント」です。多くのレビューで「足が硬い」「乗り心地が悪い」という声が上がっています。
Xフォースは、ヤマハ自身が「STREET MOTARD FREEDOM」と謳うように、そのルックス通り「モタードスタイル」や「スポーティな走り」をコンセプトにしています。
峠道を楽しんだり、街中をキビキビと走ったりするために、サスペンション（特にフロント）は意図的に硬めのセッティングになっています。
この硬い足回りが、キレイに舗装された道では安定感やクイックなハンドリングとして長所になります。ですが、ひとたび市街地の荒れた路面やマンホール、道路のつなぎ目、段差（凹凸路）に入ると…
ゴツゴツ！ガツン！
といった、路面からの直接的な振動や突き上げが、お尻や腰に結構ダイレクトに伝わってきます。これを「スポーティ」と楽しめるか、「不快」と感じるかで評価が真っ二つに分かれるポイントですね。
特にフロントサスペンションが硬い？
オーナーさんのレビューの中には、リアはまだしも「特にフロントが硬い」「対処方が無い」とまで言及されているケースも。ひどい凹凸路では、無意識に「腰を浮かせるようにしている」なんて、まるでオフロードバイクみたいな乗り方を余儀なくされている人もいるようです。
これは、クイックなハンドリングを実現するための代償ですね。
快適性重視ならPCXか
もし、あなたがスクーターに「快適な移動」「フワフワした優しい乗り心地」を最優先で求めるなら、正直なところPCX160の方が幸せになれる可能性が高いです。PCXは、Xフォースとは真逆の「快適ツアラー」的なセッティングなので、この乗り心地の差は歴然です。
Xフォースの硬さは、あくまで「スポーティな走り味」という長所と表裏一体であることを理解しておく必要がありますね。
シート高で足つきが悪い？
はい、これもXフォースの明確な欠点としてよく挙げられます。
Xフォースの車体、すごくコンパクトに見えますよね。「125ccのNMAXと比べても小さいくらい」と評されるほどです。だから、「足つきも良いんだろうな」と期待してまたがると、多くの人が「あれっ！？」と驚くことになります。
それもそのはず、Xフォースのシート高は810mmもあります。これはスクーターとしては異例の高さです。
比較対象として、ホンダ PCX160のシート高は764mm。
その差はなんと46mm（4.6cm）。バイクにおけるこの差は、もう「別物」と言っていいレベルで足つきに影響します。
原因は「高さ」と「幅」
足つきが悪い原因は、単に810mmという数値の高さだけじゃありません。「シートの前方が膨らんだ（幅広な）形状」になっていることも大きく影響しています。
またがって足を下ろそうとすると、このシートの膨らみが太ももの内側にあたり、足が自然に「ハの字」に開いてしまう。結果、スペックの数値以上に股下を圧迫され、足がツンツンになりやすいんです。
これは、スクーターに一般的な「ベタ足」の安心感よりも、スポーツバイクのように腰高で車体をホールドし、積極的に操縦するライディングポジションを優先した設計の結果ですね。
ローダウンシートもあるけれど…
オプションでローシートも用意されていますが、「ローシートを装着した試乗車でも、足つきは良くありませんでした」という厳しい声も。車高が下がるわけではないので、シートのアンコ抜き（スポンジを薄くする）がメインだと思われますが、劇的な改善は期待しすぎない方がいいかもしれません。
身長170cmの方でも「両足カカトまでベッタリ」は難しい可能性が高いです。これはもう、購入前に絶対に実車にまたがって確認すべき最重要ポイントです。不安な方は、信号待ちで片足だけ着くクセをつける、などの工夫が必要になりそうですね。
燃費はOK、でもタンク容量は？
走行性能に関して、良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースは、燃費性能です。Xフォースは、ヤマハの高効率な「BLUECOREエンジン」を搭載しています。オーナーさんの報告を見ても「リッター40km近い」と、燃費自体はかなり優秀なようです。これはお財布に優しくて嬉しいポイントですよね。
では、悪いニュースは何か？
それは、燃料タンクの容量です。
Xフォースの燃料タンク容量、なんと6.1Lしかありません。これも155ccクラスとしては極端に少ない数値です。
しつこくPCX160と比較しますが、PCXのタンク容量は8.1Lです。その差、2.0L。
給油頻度が高くなるのは確実
この2.0Lの差が、実用面でどう響いてくるか。仮に両車とも実燃費がリッター40km/Lだったとして、満タンからの航続距離を単純計算してみましょう。
- Xフォース: 6.1L × 40km/L ＝ 約244km
- PCX160: 8.1L × 40km/L ＝ 約324km
1回の給油で走れる距離が、約80kmも違ってきます。
これが何を意味するかというと、Xフォースは「せっかくの低燃費性能という長所を、タンクの小ささで相殺してしまっている」ということです。
片道10kmの通勤（往復20km）なら、PCXは16日に1回の給油で済むのが、Xフォースは12日に1回。週末にちょっとツーリングに行こうと思っても、PCXより早く給油のことを心配しないといけません。
この「給油頻度の高さ」という実用上の煩わしさは、地味にストレスになる欠点かもしれませんね。
Xフォースの欠点【性能・装備編】
続いては、走りや装備面での「割り切り」とも言える欠点を見ていきましょう。スポーティさが魅力のXフォースですが、その裏側にあるトレードオフを知っておくことは大事です。
高身長だと窮屈？
Xフォースは「コンパクトボディ」が魅力の一つ。ですが、これが体格の大きな（特に身長が高い）ライダーにとっては「窮屈さ」という欠点になることがあるようです。
あるレビューでは、身長178cm、体重75kgのテスターが乗車した際、ライディングポジションが「タイトだ」と感じる、という報告があります。
要注意：膝がハンドル周りに干渉する可能性
特に具体的な問題として指摘されているのが、Uターンなどでハンドルをフルに切った時です。
なんと「膝にスロットルワイヤー（アクセルワイヤー）が当たってしまう」という干渉が報告されています。これは安全運転にも関わる可能性があり、かなり怖いですよね…。
また、普通に乗っていても「足の内側にここの出っ張りが当たる」という声も。フラットフロアは足元の自由度が高いのが魅力のはずですが、体格によってはその恩恵を十分に受けられないかもしれません。
これは、Xフォースが主に（欧米人よりは小柄な）アジア市場のライダーをメインターゲットに設計されているか、あるいはコンパクトさを最優先したパッケージングの結果、大柄なライダーの居住性が犠牲になっていることを示唆しています。
としご自身の身長が175cm以上ある方は、必ず試乗して、停止状態でハンドルを左右いっぱいに切ってみる動作を試すことを強くオススメします。
高速走行はぶっちゃけきつい？
155ccエンジンを搭載するXフォースは、法規上もちろん高速道路の走行が可能です。これは125ccにはない大きなアドバンテージですよね。実際に首都高などの合流でも、スムーズに流れに乗れるという評価もあります。
ですが、「高速道路に乗れる」ということと、「高速道路を快適に巡航できる」というのは、まったく別の話のようです。
オーナーさんの率直な声として、「100キロ巡行はちょっときついかな？」という意見があります。その最大の理由は、動力性能の限界というよりも、車体の安定性にあるみたいです。
「乗れる」と「快適」は違う
Xフォースは、その設計思想からして「街中での走行性能」や「ストリート」でのキビキビした走りに最適化されています。
その結果、車体が軽量で、ホイールベース（前輪と後輪の距離）も短めです。この特性は街乗りでは長所（ヒラヒラ曲がれる）なんですが、100km/h近い高速度域になると、横風などの外乱の影響を受けやすく、直進安定性が不足しがちになります。
ライダーからは「車体の軽さのせいで怖い」という不安感につながるわけです。
結論として、Xフォースの高速性能は、「いざという時に高速道路やバイパスに乗れる安心感」くらいに考えておくのが精神衛生上よさそう。PCXのようなツアラー的な「快適な高速巡航」をメインに期待して購入すると、明確な性能不足（欠点）として後悔することになるでしょう。
VVAは宝の持ち腐れなの？
Xフォースは、兄貴分のNMAXと同じく、ヤマハの可変バルブ機構「VVA（Variable Valve Actuation）」を搭載しています。これは、エンジンの回転数に応じて、低中速域用のカムと高回転域用のカムを切り替え、全域でトルクとパワーを両立させるという、なんだかスゴそうな技術です。
…なんですが、このVVAについて、オーナーさんから「これ、いつ作動してるの？」「VVA搭載っていう響きに期待してたけど…」という声が意外と多いんです。
中には「ほぼ使わない」、「宝の持ち腐れ感が非常に否めません」とまで評されているレビューもあります。
VVAが作動するシーンはかなり限定的
それもそのはず、VVAが作動（ハイカムに切り替わる）のは、エンジンの回転数が一定以上（NMAX155では約6,000rpm）に達した時だけなんです。
でも、スクーター（CVT）って、燃費を稼ぐために、街中を普通に（法廷速度内で）走っている限り、自動的に変速してエンジン回転数を低く保とうとしますよね。そんなに高回転まで回す機会って、実はあまりありません。
結果として、VVAが作動するのは、信号ダッシュでフルスロットルにした時や、キツイ登り坂を駆け上がる時くらい。平坦な公道を普通に流しているだけだと、メーターのVVAインジケーターが点灯することはほぼ無いわけです。
としこれはVVAの技術的な欠陥ではなく、日本の交通環境と、スクーターのCVT特性、そして「VVAは常に効いててパワフルなんだろ！」というユーザーの期待との間に生じる「ミスマッチ」（期待外れ）に起因する不満点（欠点）と言えそうですね。
PCX・NMAXとどっちがいい？
さあ、これが一番悩ましい問題ですよね。155ccスクーター検討の「永遠のテーマ」かもしれません。私もPCXオーナーなので、この比較はすごく気になります。
結論から言うと、「あなたがバイクに何を最優先で求めるか」で、答えがハッキリと分かれます。この3台は、似ているようで、設計思想がまったく違うバイクなんです。
PCX160やNMAX155と、Xフォースの決定的な違いを、分かりやすく表にまとめてみました。
| 項目 | ヤマハ Xフォース | ホンダ PCX160 | ヤマハ NMAX155 |
|---|---|---|---|
| フロア形状 | フラット | センタートンネル | センタートンネル |
| メットイン容量 | 23.2L (狭い) | 30L (広い) | 23L (同等) |
| タンク容量 | 6.1L (少ない) | 8.1L (多い) | 7.1L (中間) |
| シート高 | 810mm (高い) | 764mm (低い) | 765mm (低い) |
| スマートキー | 無し | 有り | 有り |
| アイドルストップ | 無し | 有り | 有り |
| その他（長所） | USBソケット, コンビニフック | 豪華さ, 快適性 | 豪華さ, 快適性 |
※スペックはモデルイヤーにより異なる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
どうでしょう。こうして並べてみると、Xフォースが「何を捨てて」「何を得たのか」がハッキリと見えてきませんか？
Xフォースがオススメな人
- 「フラットフロア」の利便性（乗り降りのしやすさ、足元に灯油缶や段ボール箱を積みたい）が何よりも最優先！
- 快適性より、キビキビ走る「スポーティな走り」や「モタード風スタイル」が好き！
- スマートキーやアイドルストップなどの「豪華装備は不要」。それより価格が安い方が嬉しい。
PCX / NMAXがオススメな人
- ヘルメットや荷物を入れたいから「積載性（メットイン）」が絶対条件。
- ツーリングにも使いたいから「航続距離（タンク容量）」が大事。
- 「足つきの良さ」と「快適な乗り心地」をスクーターに求める。
- やっぱり「スマートキー」や「アイドルストップ」の便利さは捨てがたい。
特にNMAXとXフォースは、同じVVAエンジンを積んだ兄弟車でありながら、キャラクターが真逆です。NMAXは「豪華・快適」路線、Xフォースは「スポーティ・実用（街乗り）」路線。XフォースはNMAXから豪華装備（スマートキー、アイスト）を省略した代わりに、「フラットフロア」「USBソケット」「コンビニフック」を手に入れたモデル、と考えると分かりやすいですね。
私自身はPCXオーナーですが、それぞれの魅力があって本当に悩みますよね。Xフォースの実際の乗り味についてはXフォースの試乗インプレ記事で、私の愛車PCXについてはPCXの長期レビュー記事で詳しく紹介しているので、よければそちらも比較の参考にしてみてください。
リコールや故障、心配ない？
新しいバイクを買う時、初期不良やリコール、サービスキャンペーンの情報は気になりますよね。特に精密な電子機器が増えた現代のバイクはなおさらです。
Xフォース（型式 8BK-SG79J）については、発売後（2022年～）に1件のサービスキャンペーンが実施されています（2023年11月1日付）。
CCU（メーター連携）の不具合
内容は、スマートフォンの情報をメーターに表示する「Y-Connect」機能に関連する部品、「CCU（コミュニケーションコントロールユニット）」の不具合だそうです。症状としては、メーターの時計がリセットされたり、Y-Connectの接続に失敗したりすることがある、というもの。
対象となる車体番号の車両は、無償で対策品に交換してもらえます。
（出典：ヤマハ発動機 リコール・サービスキャンペーン情報）
もしこれから中古車（特に初期ロット）を狙う場合は、このサービスキャンペーンが実施済みかどうかを、販売店にしっかり確認した方が安心ですね。
その他、致命的な故障や持病といった情報は、今のところ多くは報告されていないようです。ただし、オーナーさんの声としては「アフターパーツがまだ少ない」（PCXに比べると圧倒的に）とか、「カウルの脱着が難しい」（ツメが固い）といった、カスタムやセルフメンテナンス面でのちょっとした不満（欠点）は存在するようです。
まとめ：Xフォースの欠点、許せる？
さて、ここまでXフォースの気になる欠点やネガティブな情報を、これでもかと見てきました。どう感じましたか？「うわー、欠点だらけだな…」と思ってしまいましたか？
私が思うに、Xフォースは「万人受けするバイク」じゃないんです。すごく「尖ったバイク」なんですよ。
もし、XフォースをライバルのPCXやNMAXと同じ「快適で万能な155ccスクーター」という土俵で見たら、正直「欠点だらけ」に映ると思います。
メットインは狭いし、タンクは小さい、乗り心地は硬い、足つきも悪い、スマートキーも無い…と、「無い無い尽くし」に感じてしまうかもしれません。
「何を求めるか」が全てです
でも、Xフォースの土俵はそこじゃないんですね。
Xフォースがユーザーに問いかけているのは、たった2点だと思うんです。
- 圧倒的な「フラットフロア」の利便性（乗り降りのラクさ、足元に荷物を置ける自由度）
- キビキビ走る「スポーティな走り」と「モタード風のデザイン」
この2点に「ビビッと来た！」という人にとっては、他の欠点は全部許せてしまうほどの魅力がある。そういう非常に尖ったモデルなんです。
PCXが「オール5の優等生」なら、Xフォースは「得意科目は学年トップだけど、苦手科目は赤点スレスレ」みたいな、やんちゃだけど魅力的なヤツって感じですかね。
Xフォースの欠点は、そのほとんどが「フラットフロア」と「スポーティな走り」という、最大の長所を実現するための「トレードオフ（代償）」なんです。
購入してから「こんなはずじゃなかった！」と後悔しないためにも、ご自身の使い方（街乗りメインか、ツーリングも行くか）や、バイクに何を一番求めるのか（利便性か、積載性か、快適性か）をハッキリさせた上で、ぜひ実車にまたがって、可能なら試乗して、ご自身に合うかどうかを判断してみてくださいね。
この記事が、あなたのバイク選びの参考になれば嬉しいです！
よくある質問（FAQ）
最後に、この記事を読んでくれた方が疑問に思うかもしれない点を、いくつか先回りして回答してみますね。
バイクのスペックやサービスキャンペーン（リコール）情報、価格、オプションパーツの情報は変更される場合があります。購入を検討される際は、必ずヤマハ公式サイトや正規販売店で最新の情報をご確認の上、ご自身の判断で決定してください。